◇MUDDY WALKERS
■トラ!トラ!トラ! TORA!TORA!TORA!
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スト−リ−1939年。日本ではアメリカの経済封鎖に対抗するため、東条英機(内田朝雄)がアメリカへの攻撃を近衛首相に進言した。それから1年半後の1941年1月、ワシントンの海軍情報部は日本の暗号無電を解読、日本がアメリカを攻撃しようとしていることを察知する。そしてルーズベルト大統領はキンメル提督(マーチン・バルサム)を太平洋艦隊司令長官に任命した。そのころ日本では、連合艦隊司令長官に任命された山本五十六(山村聡)を中心に、真珠湾攻撃に向けて作戦の検討が始められていた。一方の外務省では野村駐米大使(島田正吾)がハル国務長官と戦争回避にむけて協議を重ねていたが、アメリカ海軍の強硬な意見により、日本側の出した譲歩案は受け入れられない。やがて両国の通商条約は破棄され、ハワイは非常時態勢下に置かれることになる。アメリカ海軍情報部は真珠湾攻撃の情報をつかみ、その決行日を想定していた。しかしハワイの太平洋艦隊司令部は半信半疑で、油断しきっていた。そして1941年12月2日、ハワイへ向けて進航中の南雲司令官(東野英次郎)は山本長官から「ニイタカヤマノボレ」の暗号文を電受。12月7日、ついに淵田少佐を隊長とする爆撃隊が、空母「赤城」から真珠湾に向けて飛び立ってゆく。 | ||
レビュー 1970年に20世紀フォックスが社運をかけて公開した、日米合作の一大戦争スペクタクル映画。ところがさすがにアメリカがこてんぱんにやられる真珠湾攻撃はアメリカ人には受け入れがたく、大コケしてしまったという。しかし、名画は時代を超えて生き延びる。再び真珠湾攻撃が映画に取り上げられた2001年、そのあまりの駄作ぶりに、同じテーマを扱ったこの作品が再度脚光を浴びた。私もその映画「パール・ハーバー」の酷評の中に「トラ!トラ!トラ!」の文字を見て、この映画を観ようと思い立った一人である。 | ||
MUDDY WALKERS◇