◇MUDDY WALKERS
■友よ、風に抱かれて Garden of Stones
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スト−リ−1968年、アメリカ。ヴェトナム戦争の最中、ウィローは陸軍歩兵となったが、配属された陸軍第3歩兵連隊「ザ_オールド・ガード」の仕事は、アーリントン墓地に兵士の遺体を埋葬する、という意に沿わないものだった。その部隊の曹長で歴戦の勇士、クレル・ハザードは、戦友の息子であるウィローに父親のように接するが、彼とその上官のグッディ<lルソンは、この戦争に疑問を抱き、ウィローにもそのことを隠さず伝える。しかし父の死、幼馴染のレイチェルとの再会などを通して、ウィローは士官となって戦地へ赴きたい、という思いを強くしてゆく。一方クレルは、何もできずに兵士らが遺体となってくるのを待つことにいたたまれず、兵士たちの一人でも、生きて戻ってくることができるように訓練したいと願っていた。反戦デモにも身を投じる新聞記者、サマンサとの出会いを通してその思いを深めた彼は、ある行動に出る…。 | ||
レビュー 1979年、ヴェトナム戦争をテーマにした超大作「地獄の黙示録」でカンヌ映画祭の最高賞、パルム・ドールを獲得したフランシス・コッポラが、再度ヴェトナム戦争を取り上げて制作した作品だが、「地獄の黙示録」とは対照的に、戦争の場面はまったくなく、それどころかヴェトナムでもなくアメリカ、ワシントンのごく限られた場所で、ある一人の若者の入隊から戦死までを描いた佳作である。 | ||
MUDDY WALKERS◇