◇MUDDY WALKERS
■君がいた夏 Stealing Home
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スト−リ−落ちぶれた元プロ野球選手のビリーのもとに、ある日母親から電話がかかってくる。従姉妹のケイティーが自殺したというのだ。葬式は終わったが、ケイティーの遺言で、遺灰をどうするかはビリーに任せられていた。ビリーは鉄道とバスを乗り継いで、長く離れていた故郷へと戻る。その途中で、幼い頃子守りをしてくれた、自由奔放な従姉妹ケイティーとの思い出が、よみがえってくるのだった。遺灰の処理をどうすべきなのか迷っていたビリーだが、ケイティーと過ごした日々とともに、彼女の「夢」がよみがえってくる。そしてビリーは、走り出していた…。 | ||
レビュー
邦題からして、とても感傷的な映画である。ストーリーは、落ちぶれた元プロ野球選手ビリーの回想が断片的につなぎあわされていて、ここですべてを書いてしまっても、鑑賞にさしつかえないほどである。この映画は、ホームページなどでは「青春回顧映画」と紹介されていることが多いが、それはこの映画の一面であってすべてではない。落ちぶれた野球選手が、もう一度メジャーを目指してチャレンジするという、もう一つのストーリーがあるのだ。私が「映画の本棚」目次でこの映画のキャッチフレーズを「甘く切ない少年時代を回想する、青春野球映画」としたのも、そのためである。 | ||
MUDDY WALKERS◇