◇MUDDY WALKERS
■ロマンシング・ストーン 秘宝の谷 Romancing The STONE
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スト−リ−>人気ロマンス小説家のジョーン・ワイルダー(キャスリーン・ターナー)には、コロンビアで暮らす姉がいた。破天荒な生き方をする姉に対して、ジョーンは内気で冴えない感じの女性である。自分が頭の中で思い描く理想の男性像を追い求めながら、ロマンス小説を書いているのだ。一作書き終わったジョーンは飼い猫と乾杯をし、そのままソファで眠り込んでしまう。翌朝無言電話で飛び起きたジョーンは、書き上げた原稿を慌てて編集者の所に持っていくが、郵便ポストに姉からの封筒が届いていた。そして姉から電話が入る。誘拐されてしまったので、その封筒を持ってコロンビアのあるカルタヘナ・ホテルまで来て欲しいというのだ。ワケがわからないまま、ジョーンは姉を救いたい一心でコロンビアの空港へと降り立つが、実は彼女をつけている怪しい男がいた。カルタヘナへ行くバスを探していたジョーンにウソを教えて違うバスに乗らせると、その怪しい男は一緒に乗り込んでくる。何も知らないジョーンは長距離バスの中でうとうとし始めるが、気が付くとものすごい山の中を走っている。本当にこのバスであっているのか不安になって、運転手に聞こうとしたそのとき、山道に停めてあったジープと衝突。ジョーンは山の中に取り残されてしまう。途方にくれるジョーンの前に、ジープの持ち主ジャック・コルトン(マイケル・ダグラス)が現れた。渡りに船と、ジョーンはこの男に助けを求めるが…。 | ||
レビュー
本の世界には「ハーレクイン・ロマンス」という独特のジャンルがある。アメリカのハーレクイン社という出版社が出している小説なのだが、これがすべて、結末は必ずハッピーエンドという恋愛小説なのだ。ジョーンはヒロインがハッピーエンドを迎える小説のラストを、涙を流しながら書き上げる。「ああ、すてきだわ」と自分で書いた恋愛小説のヒロインになりきって、彼女はいう。現実的な見方をすると、自分の妄想に酔っているイタイ女ということになるのかもしれないけど、そんなジョーンにこの映画が注ぐ視線はそうではなくて、温かい。いくつになっても理想の男性を思い描いて夢を見る、そんな女性を可愛く見せてくれるのだ。 | ||
MUDDY WALKERS◇