◇MUDDY WALKERS
■追いつめられて NO WAY OUT
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スト−リ−冷戦時代のアメリカ。海軍将校のトム・ファレル中佐は、国防長官ブライスの就任パーティーで出会ったスーザンと恋に落ちた。配属先のマニラに戻る途中でトムは、見張りのために甲板に出ていたクルーが嵐で高波にさらわれたところを救助して、ちょっとした英雄になる。この活躍に目をつけた国防長官ブライスは、彼をマニラからペンタゴンに呼び戻して、裏工作のために情報収集活動にあたらせる。ワシントンに戻ってスーザンと再会したトムは、ますます深く彼女を愛するようになるが、実はスーザンはブライスの愛人だったのだ。二人が休暇を楽しんで戻った夜、ふいにプライズがスーザンの元を訪れる。トムはブライズに知られずに裏口から逃れるが、男の気配を感じたブライズは、嫉妬を押さえきれず…。 | ||
レビュー
私はレンタルビデオ店でこの映画のパッケージを見て、ずっとこれはよろめきドラマというか不倫モノというか、そういう類のストーリーなのだろうと思っていた。上にまとめたストーリーも、当たらずとも遠からずといった感じだが、決してそれだけの映画ではないことは、オープニング・ショットを見ただけではっきりと分かるようになっている。空撮のロングショットで、まずワシントンの国会議事堂が大写しになり、それから徐々に遠ざかっていく。ワシントン記念塔、リンカーン記念堂といった首都の代表的な建造物を画面に入れながら、さらにカメラは上空を移動して、巨大なペンタゴンを映し出す。そしてそこから、一軒の民家へとフォーカスをあわせていくのである。これが、この映画の舞台である。政治と軍事がからむ物語なのだ。 | ||
MUDDY WALKERS◇