◇MUDDY WALKERS
■ジュリエットからの手紙 LETTERS TO JULIET
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スト-リ-ソフィー(アマンダ・セイフライド)はニューヨーク在住で雑誌「ニューヨーカー」の調査員として働きながらライターを志望している。婚約者のヴィクター(ガエル・ガルシア・ベルナル)はシェフで、イタリアン・レストランのオープンを1か月に控えていた。2人は婚前旅行としてイタリアのヴェローナに向かうが、観光を楽しみたいソフィーそっちのけでヴィクターはレストランの食材探しに明け暮れる。付き合い切れなくなったソフィーは別行動を提案し、一人で「ロミオとジュリエット」の舞台となったジュリエットの家を訪れる。そこでは世界中から訪れた女性の、恋の悩みをつづった手紙が壁に張りつけられ、「ジュリエットの秘書」が一つひとつに返事を書いていた。そこでソフィーは、レンガに埋もれて回収されずにいた50年前の手紙を発見する。興味を覚えたソフィーは秘書たちに願い出て自分で返事を書いた。すると数日後、手紙を受け取ったイギリス人女性クレア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)がやってくる。50年前に落ち合う約束を破ってしまった恋人ロレンツォと再会しようというのだ。ソフィーはその旅に付き合うが、一緒にやってきた孫のチャーリー(クリストファー・イーガン)はのっけからソフィーに対する反感を隠さずにいた・・・。 | ||
レビュー ニューヨークの出版社で働くソフィーと、イタリアンレストラン開店に燃えるヴィクターは婚約中だが、レストランの開店後は休みが取れないから、という理由で結婚前に2人でイタリア旅行に出かけることに。だが旅行直前になってもヴィクターはオープン予定のレストランのメニュー考案に心を奪われており、のっけから暗雲が立ちこめる。旅行中も食材生産地めぐりで、ソフィーはうんざりといった様子。どうも、結婚後も彼のレストランを一緒に切り盛りするという意識は皆無のようだ。むしろ破局を早めるための旅行とさえ傍目には見え、「うーん、この先どうなるの?」と先の展開が見えない序盤はやや退屈。 | ||
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