◇MUDDY WALKERS
■アビエイター The Aviator
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スト−リ−1920年代、石油掘削機械の製造販売の会社を経営していた父を亡くし、19歳でその莫大な資産を相続したハワード・ヒューズは夢の一つだった映画製作を開始。飛行機の操縦に長けるヒューズは自らも操縦桿を握ってく空中戦の撮影を指揮するなどし、3年がかりでようやく完成させる。一方でもう一つの夢である航空機事業にも着手し、世界一速い飛行機の開発を始めた。そんな彼には、潔癖性だった母親の影響からか、何度も手を洗う、他人の触ったものに触れることが出来ないなど極度に不潔を嫌う一面があった。時代の寵児となったヒューズはそんななかで女優のキャサリン・ヘプバーンと知り合い恋愛関係になるが、やがてその関係は破綻する。航空事業に未来を見いだしていた彼は、トランス・ワールド航空のオーナーとなり、第二次世界大戦が始まると、軍隊を短時間でヨーロッパまで派遣するためには大型の輸送機が必要だ、と世界最大の輸送機ハーキュリーの開発に全力を注ぐようになる。しかし開発中の航空機のテスト飛行で墜落し重症を負ってから、次第に彼の強引な手腕に疑惑の目が向けられるようになり…。 | ||
レビュー
地上の富の半分を所有した、とさえ言われるアメリカの実業家、ハワード・ヒューズの半生を描いた伝記的な作品で、ハワード・ヒューズをレオナルド・ディカプリオが演じる。
アメリカの最も華やかな時代、輝ける未来が次々に切り開かれていった時代。巨万の富を手に、そんな時代の「先」を駆け抜けてゆこうとする青年実業家。ヒューズは実業家、映画製作者・飛行家という多くの顔があり、また奇行や謎の死といった側面も持つ人物だが、そんな中で「アビエイター(飛行士)」という切り口から、彼が指揮し、設計し、飛翔して作り上げていった時代を描いた超大作で、まさにそれにふさわしい、華やかでゴージャス、それでいて緻密で繊細な作品となっている。 | ||
MUDDY WALKERS◇