◇MUDDY WALKERS
■恋愛小説家 As Good As It Gets
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スト−リ−ニューヨーク、マンハッタンの高級アパートに暮らすメルヴィン・ユドール(ジャック・ニコルソン)は恋愛小説家。ところが実際にはロマンスとはまったく無縁の偏屈な頑固オヤジで、おまけに極度の潔癖性。隣りに住む画家と画商のゲイカップル、サイモンとフランク(グレッグ・キニア/キューバ・グッディング・Jr)とは争いが絶えない。ところが、サイモンが強盗に襲われて重傷を負ったことから、半ば押しつけられた形で彼の愛犬バーデルを預かることに。最初はいやがっていたユドールだが、どういうわけか、バーデルといると心に安らぎを感じるようになる。そして、毎日通うカフェに連れていくと、目当てのウエイトレス、キャロル(ヘレン・ハント)と話すきっかけもできた。彼女はシングルマザーで喘息持ちの息子がいることを知ったユドールは、キャロルが息子の面倒を見るために家から近い職場に変わろうとすると、自腹を切って名医を紹介。思わぬ親切に戸惑うキャロルだが、感謝の気持ちを伝える彼女に、ユドールは毒舌で応えることしかできず…。 | ||
レビュー
恋愛小説家という職業とは裏腹に、まるでロマンティックな会話ができない毒舌オヤジのジャック・ニコルソンがいい。極度の潔癖性で、家に帰ったら必ずドアのカギを5回回す。熱いお湯に、新品の石けん2個を使って手を洗う。カフェにはプラスチック製のナイフとフォークを持参、歩くときには歩道の継ぎ目やひび割れを避ける…と、やっていることが微妙におかしい。カフェのウエイトレス、キャロルへの執着ぶりも、ストーカーじみていて気持ち悪い。こういうキャラをラブコメの主役にするところも面白いが、しっかり感情移入させてしまうジャック・ニコルソンはやっぱりすごい。それは毒舌や時には差別的ですらある言動が、かならずしも本心ではないことをしっかり分からせてくれるからだ。 | ||
MUDDY WALKERS◇