◇MUDDY WALKERS
機甲艦隊ダイラガーXV(1982) 各話レビュー | ||||
■第41話「新大陸惑星発見」 | ||||
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■あらすじ | ||||
ガルベストン艦隊の活発な動きから安芸たちはガルベストン本星の可能性のある第3惑星を探査する。それはテレスにとっては希望の大地、絶対に渡してはならない星だった。 | ||||
■見どころ | ||||
今週も二枚舌管理職ローチャーとテレスの対決の第6ラウンドと行きたいところだが、司令官と隊長の胃に悪そうな狐と狸の化かし合いも、実は先週までの話である。司令官テレスの隠し玉、ガーロ隊の調査の結果、ついに理想的な可住惑星が彼らの前に姿を現す。
テレス 「どうした。」 あんた報告受けるの遅いんじゃ、、テレスの職場放棄で事実上サークが仕切っている基地の様子が目に浮かびます。
ローチャー 「あの第三惑星を失ったら、我々の未来は閉ざされてしまいます。」 重役出勤の上役をさりげにフォローするサークがいい感じです。ガーロからの報告を受け、テレスはノーラン艦隊の派遣を決めていました。ジャクソンは5人組(現在3人組)の中でも凶暴(激タカ)な人物です。
ローチャー 「奴はこの所考え方が優柔不断です! こういう時は向きません。」
今週の言葉はテレス司令、これは微妙なところですがドローという感じでしょうか。ジャクソン艦隊を派遣した事でローチャーが1ポイント先取していますが、その後の勢いで言い切ったテレスが主導権を奪い返した感じです。結局ノーラン艦隊も派遣されますので、これは引き分けでしょう。現在テレス司令は3勝3敗1分。
兵士A 「ジャクソン隊長! ガーロ艦隊が来ます!」 ジャクソンの髪色が違う(茶→白)ような気がしますが、自毛は白で染毛と思えば気にもなりません。あと、戦闘艦隊と探査艦隊は艦色が違うようで、探査艦隊は旧ガルベストン艦の青紫色で戦闘艦隊は赤紫のようです。ただその辺はあまり厳密じゃないです。
ジャクソン 「たとえ不利と分かっても死守すべきだ! あの第3惑星を発見したのは君たちだろう? 大殊勲を放棄するつもりか?」
引き返してどうせ総攻撃だろうと思いますが、そこにテレスからの通信が入ります。
兵士A 「隊長! テレス司令からの緊急通信です!」 地球とガルベストンの大艦隊が星の上空や地上で戦っては折角発見した惑星もアキレウス星みたいになってしまうかも知れません。テレスの見立てでは地球とガルベストンの戦闘力はほぼ互角、彼らが奪取にこだわればこだわるほど、戦いの長期化は必至です。
ジャクソン 「しかし、、地球が我々を黙って受け入れるとは思えません!」 愚痴っぽいですが、バラタリア、ラフィット、ルチアーノ、錚々たる顔ぶれが浮かんできます。バラタリアやラフィットはまだ率先して打倒地球艦隊と言ってましたから分かりやすいのですが、彼らに同調する隊長たちもいるのでタチが悪い。本星もタカばっかでテレスの味方はテスくらいしかいません。
ジャクソン 「司令、お任せ下さい。いずれにしても第3惑星に我々の足場を作ることに全力を挙げます。」 ジャクソン(声・麦人)が意外と物分りが良いので実は良い奴ではと思ったのもつかの間、そこはダイラガー、ああ、やっぱりの展開になって行きます。テレスが通信を終えた直後、副官が惑星上空にいる地球艦隊を報告します。
副官 「隊長! 惑星宇宙空間に地球の艦隊がいます!」 隊長10人戦死のルチアーノの悲劇が脳裏に浮かびます。相も変わらず懲りないタカ派。まあ、皇帝と総司令(カポ)が超タカですから、どうしようもありませんね。 副官 「し、しかし!」 ジャクソンよ、お前もかといった感じで、バトルアタッカーがジャクソン艦から出撃していきます。せっかく見つけた第3惑星、テレスの願いも虚しく、ここも地球とガルベストンの戦場になってしまうのでしょうか。
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■キャラクター紹介 | ||||
ガルベストン探査隊、テレス麾下の隊長(ハト)で少数の探査艦隊を率いて第3惑星の調査に当たっていた。その探査は慎重かつ長期に行われ、第3惑星に関する貴重な資料を提供したが、基地の破壊により一部が地球側にも渡ることになった。いわばガルベストンの救世主的活躍をした隊長だったが、その後は報われず、地球艦隊の探査基地攻撃の際にザイデル麾下の艦隊に組み入れられて戦死する。本質的には学者肌のガルベストン軍人で、戦闘にはあまり向いていない性格だったと思われる。 | ||||
■今週のバトルアタッカー(3分30秒) | ||||
ジャクソン隊のバトルアタッカー第2号は新型アタッカーに次々と採用されている新理論を具現化した機体である。重量のある動力部や武器をできるだけ中央に集め、比較的軽い四肢を駆動させる方式はエンマ隊の各機ですでに有用性が実証されているが、同機もその系列に加わる機体である。そのパワーと機動性はダイラガーを凌ぎ、宇宙空間で緊縛したダイラガーを引きずったまま大気圏突入を行い、なおかつ、その状態でもダイラガーを上回る飛行性能を示していた。
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