◇MUDDY WALKERS
機甲艦隊ダイラガーXV(1982) 各話レビュー | ||||||||
■第34話「燃える空洞惑星」 | ||||||||
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■あらすじ | ||||||||
褐色惑星に基地を建設し、先発隊として発進した戦艦ラガーガードは崩壊寸前の惑星を発見する。一方、テレスは地球艦隊の攻撃司令官に任命され、ローチャーが探査基地に到着する。 | ||||||||
■見どころ | ||||||||
二枚舌管理職ローチャー登場の34話、褐色惑星の戦いでブランク探査隊を下した地球艦隊は惑星に基地を建設する。司令官となったアシモフと再会した伊勢とラガーチームは先遣隊として護衛艦隊と共に進発する。目的はガルベストン本星の探索だった。アシモフは本星が銀河系中心を隔てて太陽系の反対側のオリオン腕(現在はノーマ腕)にある可能性を指摘する。
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■キャラクター紹介 | ||||||||
稀代の二枚舌管理職ローチャーはガルベストンの絶対防衛部の隊長(タカ)である。ルチアーノのような司令官級の将校ではなく、テレスよりも格下の隊長であるが、総司令のカポネーロには信頼されており、新たに地球攻撃軍の司令官に任命されたテレスを牽制するために探査基地に派遣された。格上のテレスの方針や任務を尊重する素振りを見せつつ、その実は地球軍との全面対決を進めるというローチャーだが、表立った意見は全て一見正論、非の打ち所のないものであり、面と向かってそれを言われるテレスにとっては苦手な将校である。後に再び解任されたテレスの後任の地球攻撃軍司令官に昇格し、地球艦隊と対決するが、テレスとの不毛な内部抗争とその結果とも言える五月雨式の地球軍との対決でかなりの艦隊を失っており、探査基地を発見した地球軍には劣勢を強いられた。最後は自ら半完成品のバトルアタッカーに搭乗してダイラガーと対決したが、やはり及ばずラガーソードの露と消えた。 ローチャー隊はローチャーが本星から率いてきた5人の隊長とその部隊を指すが、良く見ると少し怪しげな集団である。見てみると継続して艦隊を率いているのは5人のうちジャクソンとエンマの二人だけで、ベルトランも一度地球艦隊と交戦して以降は取り下げ(ハドラーと交替)られている。また、ローチャー自身が艦隊隊長クラスという発言をしており、ガルベストン艦隊は1艦隊40隻であることから、ローチャー隊の全容は多くても120隻、実働している様子からは60〜80隻くらいの艦隊を指揮官や編成(本星や探査基地の部隊を加えつつ)を変えつつ用いているようである。ローチャー自身の階位の低さもあって、ガルベストンの中でも下克上の風潮が強い集団で、グループを組みつつもメンバー相互の人間関係は希薄で、ローチャー自身が仲間を差し置いて探査基地や本星の有力指揮官を抱き込んで彼らより優遇することもしばしばである。このように機会主義的、実利主義的な集団では、打倒ダイラガーという成果主義がグループの唯一の結束手段である。 ローチャー5人組の一人で隊長クラスの将校、しかし、艦隊を率いる描写はなく、ローチャー自身が隊長クラスのため、おそらく参謀か小部隊の長である下級隊長(士官)クラスと思われる。後の作戦会議でローチャーと同席していた仮面姿の将校に含まれる可能性がある。 ローチャー隊の一部を率いてラガーガードと対決した5人組の一人、しかし、全滅したわけでもないのに以降は登場しないため下級士官と思われる。後にハドラー艦隊が登場するが、これはベルトランと指揮権を交代した可能性がある。 | ||||||||
■今週のバトルアタッカー(1分20秒) | ||||||||
空洞惑星の地底に潜んでいたベルトラン隊のバトルアタッカーは強力なビーム砲装備など一見火力重視の機体に見えるが、その実はソード戦を得意とする格闘戦用機である。ソードは普段は格納されているが、ソード戦時にダイラガーソードと同じく形成され、左腕はハンドスパイクとして格闘戦に用いられる。ハンドスパイクとソードを用いた格闘能力、パワーはダイラガーを上回っているものと思われる。が、ソード戦で優勢に立ちつつも背後に回りこまれ、真上からラガーソードで真っ二つにされる。
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