◇MUDDY WALKERS
機甲艦隊ダイラガーXV(1982) 各話レビュー | ||||||
■第29話「宇宙砦の反乱」 | ||||||
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■あらすじ | ||||||
女王ズノウからの情報でガルベストン前線基地の方向を掴んだ戦艦ラガーガードと連合艦隊は青い光の星で合流する。しかし、この星はガルベストンの宇宙砦のある星だった。砦で働かされていたエルドラの男たちは地球軍の攻撃に呼応して決起を目論む。 | ||||||
■見どころ | ||||||
「ラガーガード、、こちら連合艦隊、、」、火山の多い惑星の基地で地球艦隊の通信を傍受するガルベストン基地、「フフ、、飛んで火に入る夏の虫とは奴らのことよ」、ほくそ笑む細面のガルベストン士官の様子でガルベストンが地球艦隊に罠を仕掛けていることが分かる。「待て、シイラ」、後続する艦が合流してからでも遅くはないと上役風の黄色い髪の男が声を掛ける。青い光の星の宇宙砦は前線基地を守る最後の砦である。細面の顔の士官、シイラの後ろには3人のエルドラ人の班長がいる。どうやらズノウが言っていたエルドラの男たちはここで働かされていたようだ。
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■キャラクター紹介 | ||||||
宇宙砦で働くエルドラ人たちに彼らが奴隷状態であることに気づかせた若いエルドラ人の男、それまでエルドラ人たちは過酷な労働環境に辟易しつつも、自分たちが奴隷であるとまでは思っていなかった。地球と戦えば解放されるという年配の男に対し、「このままガルベストンを宇宙にのさばらせていては、、平和を取り戻すことはできない」と述べた彼の結論は、奇しくも3万5千光年離れた地球にいる警備軍の長官若狭と同じものだった。声は古谷徹に似ている。 ラトール艦隊を率いるガルベストンの隊長で、シイラの上官(タカ)、禿チャーチと同じくルチアーノが本国から引率してきた将校の一人と思われる。シイラと共同して地球艦隊に策略を巡らすが、エルドラ人の反乱で計画が狂い、ダイラガーの攻撃を受けて戦死する。 惑星基地の指揮官、ラトールの部下(タカ)だがラトール同様ルチアーノが引率してきた士官かどうかは判然としない。むしろエルドラ人たちとの会話の内容から、より以前から基地の指揮官をしていた形跡がある。基地では支配者的な地位にあるシイラだが、実は見た目ほど悪い監督官ではなく、戦闘参加を条件に解放を約束する、エルドラ人たちを作戦会議に参加させる、反乱の際には発砲を躊躇するなど彼らの待遇に配慮している姿が見られた。問題だったのは彼の属していたガルベストン帝国の悪名が宇宙に轟きすぎ、彼がエルドラ人の待遇改善にいくら努力してもガルベストンの存在自体がエルドラにとっての悪、宇宙の敵とエルドラ人に認識されてしまったことである。投降の際に捕虜になった形跡もないことから、おそらく反乱の際に死亡したものと思われる。 | ||||||
■今週のバトルマシン(6分40秒) | ||||||
シイラ隊のバトルマシンはマシンAに似た火力支援型マシンだが、一見して分かることはマシンAよりも2倍近く大きいことであり、見た目上はダイラガーよりもはるかに大きい。これはシイラ隊が惑星基地に駐留する部隊であり、ラトール隊のような艦隊ではないことから、艦艇搭載のバトルマシンより躯体を大型化できたことがあるかもしれないが、バトルマシンが元来惑星探査用の艦載マシンであることを考えると、地上運用を前提にしたこの巨大マシンはこれらとは別系列の武器と考えるのが適当である。つまり、タイプAとは関連性がなく、元々ガルベストン軍に配備されていた歩行戦車が原型のマシンである。つまり、これは本来の意味でのバトルマシンではない。搭載している武器も火砲系のみで近接戦闘を得意とするダイラガーには必ずしも適当な機体ではなく、また、火力も巨大砲塔を持つ見た目の割に不十分である。バトルマシン以前の旧式機であり、戦闘時間は最長の7分弱に達するが、大部分は艦隊戦とエルドラ人蜂起の場面のため、本格的な戦闘に入ってからの戦闘時間は50秒足らずである。 | ||||||
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