◇MUDDY WALKERS
機甲艦隊ダイラガーXV(1982) 各話レビュー | ||||
■第28話「エルドラの悲願」 | ||||
| ||||
■あらすじ | ||||
先行偵察中のラガーチームは前方の惑星からミサイル攻撃を受ける。「まだ我々を苦しめ足りないのですか、、」、攻撃の合間にシルエットで流れ込む悲痛な声から、安芸は自分たちがガルベストンと間違われて攻撃されていることを知る。惑星に降り立ったラガーチームはそこで大量のピラミッド状の建造物とズノウと名乗るエルドラの女王に接触する。 | ||||
■見どころ | ||||
「エルドラの女王、ズノウだ」、敵味方双方に重厚なドラマが設定され、相異なる二つの文明の対話の物語である機甲艦隊ダイラガー、しかし、惑星Kの遺構を除けば三惑星連合の3つの星とガルベストン以外に他の宇宙人が描写されたことはなく、惑星エルドラの人々はラガーガードが初めて接触する第三者宇宙人になる。が、ミサイル攻撃の合間に名乗った女王の様子からして、この接触はあまり歓迎されていないようだ。トンデモ司令官ルチアーノ編の第4弾はエルドラ星を巡る飽くなき誤解の物語である。
| ||||
■キャラクター紹介 | ||||
猜疑心の強いエルドラ星の女王、女王らしく気品のある美しい女性だが、嫌ガルベストンの感情はほとんど憎悪の域に達しており、地球人の安芸たちをガルベストンと決めつけて殺そうとする。常に纏っている喪服は強制連行されたエルドラの男たちを悼むものであり、星はガルベストンの植民星となっている。全話を通じてヒステリックな神経症の女性として描かれるズノウだが、ドールンの詐術が火に油を注ぎ、安芸たちとはそんじょそこらで和解できるようなムードではなくなっていた。エルドラ国民には信望があるらしく、エルドラの女性は女王に倣って喪服を纏っており、後に安芸たちと出会ったエルドラの男たちは女王の死に涙した。なお、声は増山江威子(青二プロ)に酷似している。 | ||||
■今週のバトルマシン(2分30秒) | ||||
ドールン隊のバトルマシン第2号は元は惑星開発用マシンだと思われるが、対ダイラガー戦を研究し、全バトルマシン中最多の多彩な装備を誇っている。また、元が鉱物探査用のため、デフォルトのビームやミサイルの他、掘削系の装備が多い異色の機体である。
「地球のリーダーは我々の仲間と勘違いされて閉じ込められているはずだ。 | ||||
MUDDY WALKERS◇