◇MUDDY WALKERS
機甲艦隊ダイラガーXV(1982) 各話レビュー | ||||||
■第26話「地獄惑星の罠」 | ||||||
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■あらすじ | ||||||
突然ミサイル攻撃を受けた戦艦ラガーガード、探査に向かった惑星で安芸たちは無人の基地を発見する。拍子抜けするほど微弱な抵抗に首を傾げる安芸たち。しかし、それはルチアーノの罠であった。 | ||||||
■見どころ | ||||||
ある日のガルベストン前線司令部の光景。 参謀 「地球攻撃、ラフィット艦隊発進しました。なお、地球艦隊との接触を避けるための航路変更で、地球到着は2日の遅れが見込まれます。」
トンデモ司令官ルチアーノ編第2弾、これだけ見ればいつもの悪の軍団の日常風景ですが、今週の言葉はルチアーノ司令。「変だ」と思うのは説明している参謀、実は彼もチャーチである。テレスの参謀でドレイクにお株を奪われたが、ルチアーノ政権でも参謀をやっている。チャーチがチャーチ艦隊の作戦を説明する。これはやっぱり変だ。で、問題の惑星に移り、ラガーガードを迎え撃つチャーチさんの顔を見ると、、
安芸 「ええ! ここの大気は酸素が薄い?」 「地獄作戦開始!」、地上に放置された2台のマシンを中心にラガーガード、地球艦隊までもが誘い出されたことを見たチャーチ隊長は全艦隊に出撃を命じます。ルチアーノの狙いは酸欠惑星でラガーチームを行動不能にして、救助にやって来るラガーガードや地球艦隊を次々と引きずり込んで二重、三重遭難させることにあったようです。作戦は成功し、身動きの取れないラガーチームと艦隊は苦戦を強いられます。
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■キャラクター紹介 | ||||||
前回のレビューでも少し触れましたが、ガルベストンにはチャーチという名の高級将校は少なくとも3人います。この際ですので三者まとめて説明してしまいましょう。 地獄惑星で地球艦隊を待ち受けた人相の悪いガルベストンの隊長(タカ)、ラガーチームを誘い込むため部下を見殺しにするなど冷酷残忍な性格。前チャーチ2名とは異なり、ルチアーノが本国から引率してきた隊長と思われる。ルチアーノの計画に従いラガーチームと地球艦隊を追い詰めたが、土壇場でダイラガーに合体され、地球艦隊に反撃されて作戦は失敗する。「我が、、祖国よ」、辞世の彼の言葉は彼は彼なりにガルベストン本星の状況を憂慮していたことを示している。ラガーガードに特攻を仕掛け、ダイラガーのスピンカッターで旗艦を爆破されて戦死する。 いちばん最初に登場したチャーチ名の参謀(日和見)、テレスの直属で、風呂上がりのテレスにバラタリアの暴走を報告する。その後しばらく登場しなかったが、ルチアーノの司令部で参謀を務めていることが確認されている。司令官側近という地位からして、前線基地の所属ではなく、ジゴローネらと同じガルベストン本星所属(参謀本部ないし軍令部)の軍人と思われる。他の隊長と立場が異なるため、ルチアーノ時代も司令部参謀を務め、32話の前線基地崩壊に巻き込まれて戦死する。 テレス麾下のガルベストンの隊長(ハト)で参謀チャーチとは別人、ルチアーノ時代でも司令部に在籍していたがそのうち見なくなる。地球艦隊と交戦したのは惑星Kでのラフィット退却戦のみだが、バラタリアの反乱ではグラモン同様テレス支持を最初に表明した将校の一人。また、テレス主催の数ある作戦会議でも彼の対話路線に異議を唱えなかったのでハト派の将校と見られる。ルチアーノ後も艦隊を率いていたが、その後艦隊も率いなくなり、姿も消してしまうので、ルチアーノにテレス派の将校とみなされて更迭されたものと思われる。しかし隊長としては有能で、惑星Kでの退却戦では優れた手腕を示した。 | ||||||
■今週のバトルマシン(2分10秒) | ||||||
チャーチ隊のバトルマシンは元は宇宙要塞攻撃に使用されたドレイク隊のマシンAである。マシンAは登場したマシンの中で唯一機ダイラガーや地球艦隊に撃破されなかったマシンのため、その行方が注目されていたが、後にルチアーノの司令部でバトルマシン「マービル」のテストに使われていたことが判明し、その後チャーチ隊に支給されたようである。要塞攻撃時にこのレビューで指摘された四脚の脆弱さは多少改良を加えられたようであり、脚も太くなっているが、レビューではマシンAは対要塞用の火力プラットホームで対バトルマシン戦には不向きである(1分で三枚下ろし)と指摘していた。案の定、ダイラガーとの格闘戦ではダイラガーキックやパンチに蹴られ殴られ、実質的な戦闘時間は30秒足らずで、ロクに抵抗らしい抵抗もできないまま、ラガーソードの露と消えた。
「クハハハハ、、バラバラのお前たちに何ができる。」 | ||||||
MUDDY WALKERS◇