◇MUDDY WALKERS
機甲艦隊ダイラガーXV(1982) 各話レビュー | ||||
■第10話「宇宙要塞奇襲さる」 | ||||
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■あらすじ | ||||
探査先の惑星で遺跡を発見したラガーガード、ラフィット艦隊の報告でラガーガードの通信を傍受したテレスはドレイクに地球の宇宙要塞攻撃を命令する。一方、遺跡を調査していたラガーチームのチャッカーは謎の熱病に罹患する。 | ||||
■見どころ 惑星の地表に古代都市が発見され、初の知的生命体の存在可能惑星に沸くラガーガード、だが、地球以上に可住惑星を血眼になって探しているガルベストンがその発見を見逃すはずがなかった。ラガーガードから半歩遅れて到着したラフィットの艦隊から都市の報告を受けたテレスは有用な惑星と判断、さらなる地球側の増援を防ぐため、支援艦隊が集結している宇宙要塞攻撃をドレイクに命じる。しかし、惑星の遺構を調査したラガーチームは都市の廃墟に疑問を抱く。この星の住人はどこに行ったのか? 調査の中、リックラガーチームのチャッカーが突然錯乱し、ラガーマシンを遺跡に衝突させる。 | ||||
■キャラクター紹介 | ||||
リックラガーチーム、チャッカーマシン(左前腕)のパイロット、マナブやキーツ以外のその他大勢パイロットの一人であるが、黒人のカラテヤと並ぶ少数民族出身、ネイティブ・アメリカンの操縦士である。大柄な体に愛嬌のある言動でチームのムードメーカーとなっている。ダイラガーは合体時でも個々のパイロットの操縦装置は使えるので主操縦士のマナブが操縦不能の時にチャッカーが左腕を操作して岩を掴み、落下する機体を救ったこともある。。 | ||||
■今週のバトルマシン(マシンA:宇宙要塞、マシンB:2分0秒) | ||||
マシンAはドレイク隊の6番目のバトルマシンで宇宙要塞攻撃に活躍した。毎週ダイラガーに撃破されているのでガルベストンのバトルマシンはどれも同じに見えるが、実は攻撃用途ごとに仕様が違い、マシンAは堅牢な宇宙要塞と対艦攻撃に合わせてビーム砲座のプラットフォームに特化したマシンである。火力第一主義、大口径の三連ビーム砲はガルベストンのマシンには今までありそうでなかった装備であり、強力な砲撃力で要塞と地球艦隊を壊滅に追いやった。しかし、ボディの割に四肢が貧弱なため、ダイラガーと交戦すれば1分で三枚下ろしであろう。劇中でもこの4本足は砲座を支える以外には役に立っていない。
マシンBは探査艦隊ラフィット隊のバトルマシンである。外見は革新的マシンだったゲドに似ているが、戦いぶりを見るとむしろバルカム3以下惑星開発マシンの集大成といった機体である。バルカム3同様180度回転する上体を持ち、三本の長い足にキャノン砲付きの強力な二本の腕を持っている。火力は一見強力そうに見えるが安芸マナブを一撃で昏倒させたゲドのような強力なビームは搭載されていない。ビーム出力の低さはバルカム系の特徴である。目のように見える部分は単なる操縦席のカバーである。動きも鈍く、姿勢を制御するのにいちいち補助ロケットを点火しており、重い機体であることが伺える。電気ショック機能とバルカム3同様の挟みこみ(カニバサミ)機能を持つ多機能な4本指キャノンのテクノロジーだけは一級品だが、土建機型バトルマシンにこれ以上進歩の余地が無いことを達観させる機体になった。交戦開始後1分30秒でダイラガーに手足を切断されて胴体を三枚下ろしにされ、ラガーソードの露と消える。傾向の違うマシンが交互に現れることから、おそらくガルベストンの設計局は土建メカ派と戦闘メカ派の二派に分かれているのだろう。 | ||||
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