◇MUDDY WALKERS
機甲艦隊ダイラガーXV(1982) 各話レビュー | ||||
■第8話「二連星の亡霊」 | ||||
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■あらすじ | ||||
次の恒星系に向かう航路上で偶然二重惑星を発見したラガーガード、大発見に沸くクルーたちだが、同時に謎の亡霊艦隊に遭遇する。一方ガルベストンではテレスが対ラガーガードの恐るべき作戦を立案していた。 | ||||
■見どころ 久々のテレス直接指揮の回、彼の立てる作戦は3話の光子ミサイルといい、いつも心底恐ろしいものなのだが、「ケガの功名」で先に惑星に到着したローラン艦隊を亡霊艦隊に仕立て上げ、彼はラガーガードを二連星の一つ、青い星に着水させる。実はこの星には腐食バクテリアが生息しており、船の鋼板を食い破ってしまうのだ。一方、ラガーチームは二手に別れて惑星の探査を開始する。死の星である赤い星と豊かな自然のある青い星、双方の探査結果を見たドクター・サーチは安芸たちに彼らがいる青い星の運命を予言する。 | ||||
■キャラクター紹介 | ||||
初代ラガーガード艦長、伊勢の上官でラガーガード計画に従い銀河の諸惑星の探査の任に就いている。一見ハトだが実は隠れタカ派。銀河警備軍には副長の伊勢を初めハト派の将校が多く、アシモフのようなタカ派はごく少ないため、日常は伊勢に合わせてハト艦長を装っている。同じ隠れタカ派には要塞司令の伊達がいる。2話にしてラガーガードを敵艦隊に特攻させるなど探査艦を危険に晒す過激な戦術指揮を行うが、なぜこんな危ない艦長が探査艦の指揮官に選ばれたのかは不思議である。5話でもドレイク艦に突撃を目論み、今話でもローラン艦隊の艦にラガーガードをぶつけて強行突破している。17話以降は艦長の座を伊勢に譲り、出羽総司令の参謀として上官にタカ思想を吹き込む。参謀時代の特技はビデオ編集で、ラガーガードから送られた映像を編集してドキュメンタリーを制作し、警備軍で反ガルベストンの教化活動を行う。このアシモフビデオは長官若狭の判断にも影響を与えた。33話で新連合艦隊の司令として再登場し、ガルベストン撃滅に活躍する。 ガルベストン帝国軍、テレス麾下のローラン艦隊の隊長(ハト)、探査活動中に二連星の鉄喰いバクテリアに艦隊を侵され、そのほぼ全艦を失う。しかし、錆朽ちた艦隊を逆用したテレスの作戦で朽ちた戦艦に乗ったまま、探査艦ラガーガードを二連星に誘い込む作戦に従事する。艦隊を失ったため、以降の活躍場面はないが、その後もテレスに用いられており、バラタリアの反乱や再起用されたテレスの探査基地に在職している姿が見られる。 | ||||
■今週のバトルマシン(1分45秒) | ||||
ドレイク隊のバトルマシン第5号「ゲド」は、超合金の売れ行き好調から番組の制作予算が潤沢になったため、透過光をふんだんに使った洗練されたルックスのバトルマシンである。特徴は肩の2枚のフレームに2本づつ生えている4本の腕である。4本足のバトルマシンは従来にもあったが、ゲドは2本足で腕が4本という異形のマシンである。4本の腕の動きも、ただ付いているだけだった従来のマシンに比べ、空中から飛びついてラガーガードの艦首にしがみつく、砲座を叩き潰す、落下した際に受け身を取るなど、飛躍的に器用で精密な動きが可能になっている。中央の目に当たる部分からはリング状のビームを放射し、さらに強力な6連装の電撃ビームはダイラガーを一時戦闘不能に追い込んだ。 | ||||
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