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機動戦士Zガンダム第18話「とらわれたミライ」 脚本:鈴木裕美子

あらすじ
 ミライ親子にアウドムラ乗船を勧めるアムロ、スードリではフォウが脱走し、香港市街でカミーユと出会う。ミライ親子の利用価値を見たティターンズのウッダー大尉はミライを誘拐してハヤトを脅迫する。単身ミライ救出に向かったアムロはウッダーに捕らえられる。

Aパート: フォウ脱走、ミライ捕まる
Bパート:ミライ救出、ガンダム水中戦

 話としては結構楽しい回だが、これは軍隊のやることじゃないだろうというのが前半のミライ親子誘拐シーン、そもそもこの誘拐は脱走したフォウを捕らえるために上陸したティターンズの特務隊が偶然アムロとミライを目撃したことによるものだが、要求に応じなければ香港を破壊するとか、もう滅茶苦茶である。富野監督はティターンズをショッカーか何かのような悪の秘密結社にしたいのだろうか。

個性的を通り越して何だかヘンな女たち
 アクションを狙った作風で異彩を放つのがフォウ・ムラサメ、これはぼったくりバーか何かのキャッチセールスといったノリでカミーユと親密になるフォウだが、この作品にしてはしつこく時間長く馴れ初めのシーンが続く、聞けばガンダムに勝つと記憶が戻るらしい。ティターンズに逆らうと頭が痛くなるとか孫悟空かと言いたくなる。
 もう一人、ウォンと並ぶアグネス中国喋りの女、ステファニー・ルオ、「3人や4人の人質が何だ」とか、「どうしてあなたたちは人情に流されるのです」とか、「香港は壊してもいいがルオ商会の倉庫は守ってくれ」とか、当時のステロタイプな華僑風味満点の年増のエゴイスト女だが、なぜかカミーユに女性を感じさせてしまう(背景まで変わる)、「フォウとは違う女性の香り」とか、これはやっぱ変だ。

カオルのひとこと:巨大ロボのパイロット、フォウとカミーユの出会いの場面が描かれます。カミーユは知りませんが視聴者はこの女性が敵だと知っているので、寄りかかられていい気になっているカミーユの姿ににやにやしてしまいます。こういうときには、彼の女性に対する異常な勘は都合良く働かないようです。

 そして、この作品の常として「ある日突然バカになる」キャラクター、今日の担当はベルトーチカ・イルマ。ミライに嫉妬し、まるでどこかの教育ママゴンか過保護親のようにアムロに粘着する彼女に独占欲過剰の自己中女の仇名が付いたのはたぶんこの回から。
 アムロがこんなに行動的だったっけと思うのもこの辺の回で、隙を突いて監禁されたボートから脱走、溺れたミライの子供は飛び込んで救出、前回でも並み居るルオ商会員を空手チョップでメッタ打ちとか、この人こうだったっけと思うような場面だが、前作主役キャラが出てきたことでカミーユのエキセントリックさが抑えられ、多少は見られる話になっていることは事実である。

カオルのひとこと:ティターンズがブライトの妻ミライと子ども2人を人質にとり、アウムドラの引き渡しを要求。彼らの要求を足蹴にしつつ人質を取り返すというのが今回のお話しのメインです。急にB級アクション映画みたいな展開になってきました。ホンコンに来たら、アムロのようなオタク人間でもジャッキー・チェンのようになれるようです。

凝る場所を間違えている制作者
 が、これはZガンダムが偉いのではなく、あくまで前作だったファーストが偉いのである。そしてこれはこの種の続編においては、実に「良くある話」でもある。これは強化されたフォウの頭痛や筋肉痛に対する湿布薬と同じで、原作キャラの登場はその場しのぎの痛み止めでしかなく、作品の持つ問題の解決には全然なっていないことは指摘しておきたい。その証拠に、アムロがいなくなった途端、Zガンダムは本来の中途半端で意味不明な話に戻るのである。
(レビュー:小林昭人)

カオルのひとこと:ティターンズは、アウドムラを引き渡さなければホンコンを無差別攻撃するとハヤトを脅迫します。相変わらず、おバカな展開です。ゲリラのエウーゴは、ホンコンが無差別攻撃されたらそりゃ良心は痛むでしょうが(そのためにステファニーという美しい女が必要だった)、所詮はゲリラ、一体何の責任があるでしょう。為政者側のティターンズが、統治する自国領土を無差別攻撃したら、政府は市民から袋叩きに遭うのでは? 難民になった市民の支援もしなければならなくなります。一応民主主義国家に生きる私たちの常識はそうだけど、この世界にはそういう常識はないようです。多分政府や市民は、いないのでしょう。今まで一度も出てきてませんから。

評点
★★ ティターンズが何だか分からない(小林)
★★ 多分、舞台が香港だからこうなってしまったのだろう(飛田)


関連レビュー「ZZ第18話 ハマーンの黒い影」脚本:遠藤明吾

あらすじ
 コロニーを粉砕するハイメガ砲の威力に妹リィナの身の危険を感じたジュドーは単身アクシズに妹を救出に赴く。一方、ハマーンの都合で年中夏にされている要塞アクシズではハマーンが地球攻撃準備をしていた。アーガマ同様敵もパワーアップしているようで、サイコガンダムを手に入れたハマーンはご満悦である。いよいよZZの真のヒロイン登場の回なのだが。

Aパート:ハマーンの地球攻撃計画、プル登場
Bパート:リィナ逃走、ジュドー、アクシズ宮殿へ

コメント
 前回キュベレイを操り、ジュドーらを翻弄したエルピー・プル、ニュータイプ能力で潜入したジュドーを感じ取り、あっけなく探し出してアクシズで彼にまとわりつく。珍しい光景として要塞アクシズの内部が映し出されるが、露天があったりデパートらしき建物があったり、どうも余り地球と変わらないようである。「ラルフ・ラーレン」というブランド店もある。どうもアクシズには人工重力があるらしい。プルに案内されてジュドーはアクシズ宮殿でハマーンと出会う。ヒーローとヒロインのご対面の場面なのだが、結構ファンサービス場面は多いものの、最初から邪悪そうな演出(ドラゴンとか背後に浮かぶ、聖闘士星矢か)で悪者と決め付けられているハマーン様が哀れである。どうもプルに気に入られたらしいジュドーだが、「あんな小さい子まで」と逆に恨み要素にされているのがさらに哀れになる。(レビュー:小林昭人)

評点
★★★★  まあ、今回はいいんじゃないでしょうか。


関連レビュー「ガンダムAGE第18話 卒業式の戦闘」脚本:兵頭一歩

あらすじ
 卒業式を前に、部室に集まったモビルスーツ部員たち。そこでアセムは、卒業後は軍に入隊するつもりであることを話す。卒業式の最中、憲兵が乱入しゼハートをスパイ容疑で逮捕する騒ぎになる。逃れたゼハートとアセムの間で戦闘になる。アセムを追いつめたゼハートは正体を明かし、彼に軍人は向いていないと諭すのだった。

Aパート:卒業前の部室での歓談。卒業式に憲兵乱入
Bパート: アセム対ゼハート。正体を明かすゼハート

コメント
 小林さんからレビューを引き継ぐことになり、17話から見始めた。途中からとはいえアセム編のスタートは16話から、どうやら話はまだそれほど進んでいないらしく、特にわからないということもなく見終えることができた。
 敵を欺き情報を得るために、同級生になりすましてアセムに近づいたゼハート。そこでアセムの友を思う気持ちや優しさに触れて葛藤する、という筋は悪くないと思うのだが、その筋をさらっとなぞって絵にしただけで何の深みもないので、悩むゼハートがアホに見えてしまう。
 オープニング前に、アセムが宇宙で遭難しかかった同級生を命掛けで助ける、という短いエピソードが置かれている。どうやら、アセムとは仲の良くないイヤなやつらしく、他の同級生は「レスキューが来るんだから任せておけばいいのに」という態度である。ゼハートはその様子に何かを感じたようである。
 と、書けばそれなりの内容のありそうなエピソードに思えるが、実際には、とても短いエッセンスだけのエピソードであった。本編に入ると、卒業式を控えて部室で会話する場面がだらだらと続き、卒業式は動画にBGMをつけて流すだけというスクリーンセーバーモードで流れていく。それなら、ほんの1分ほどで片付けてしまった冒頭の遭難事件を、前半の時間でもっとしっかり描くべきではなかったか。この事件があってこそ、アセムは卒業式に全卒業生の前に出て挨拶し、賞賛を受けることになったのだろう。肝心のところを端折って結果だけ見せられ「これがアセムの友情だ、優しさだ」と説明されても、それでアセムというキャラクターの実像になるわけではない。
 後半は、スパイ容疑をかけられて逃げ出したゼハートと、アセムとの戦いでほぼ終わる。アセムはゼハートにとどめを刺せるところまで追いつめるが、なぜかゼハートが形勢を逆転し、アセムの方が組敷かれることに。しかしここで、なぜかゼハートは「語り」モードに入ってしまう。優しいアセムは戦いには向かない、だからやめろと言い残して去っていく。ガンダム奪取が目的じゃなかったのか、結局何がしたかったのか…と首をひねるお話しになってしまったのは、肝心の「アセムの友情とゼハートの葛藤」を「友達だから」の台詞と、アセムを見つめるゼハートの無表情な顔だけで片付けてしまったからだろう。

評点
★★   具体的なエピソードづくりから逃げているようなお話し。台詞の説明だけで中身がない。


関連レビュー
「宇宙戦艦ヤマト2199第18話 昏き光を越えて」
脚本:武半慎吾

あらすじ(人類滅亡まで273日・バラン星に2日)
 ゲートを使用可能にしたヤマトはバラン星に篠原を偵察に飛ばす。一方、バラン星ではデスラーの後継を狙うゼーリックが大観艦式を挙行していた。

Aパート:亜空間ゲート、篠原の偵察
Bパート:観艦式、ヤマト殴り込み

コメント
 2199の中ではコングラにいちばん金の掛かった18話だが、こんな話でも始まって2分でGdGdにするのはある種の才能だろう。篠原が偵察に志願し、山本がその動機を尋ねるが、答えが「自分は偵察に憧れていた」、何でも昔見たカッコ良い偵察員(山本兄)の面影が目に焼き付いていたらしい。で、肝心の篠原は偵察に出たものの、ガミラス機にあっけなく撃墜されて終わる。情報を収集したのは彼ではなく戦闘機のコンピュータである。それでヤマトはバラン星に1万を超える艦隊が集結していることを知る。
 金が掛かっているだけあって、1万隻対ヤマトの艦隊戦は2199の中ではそれなりに見物だが、それでもヤマトに集中するビームは相変わらず少ないし、大艦隊と言っても数が多いだけでそんなに迫力もない。費用の問題でこれはすぐに終わるが、艦隊を集めてゲールに撃ち殺されるゼーリックはこれはいったい何をしたかったのだろう。聞けばデスラー暗殺も彼の仕業だそうだが、デスラーは潜宙艦に逃れて無事で、しかも、これまで見る所、彼には特にデスラーに歯向かう動機も理由もなかったように見える。たぶん、これもガンダム0083のようなことをやってみたかっただけなのだろう。
 筆者としてはヤマト対ガミラス1万隻の対決はこれは戦いというよりは何かカプコンのゲームでも見ているような感触だった。確かにゲームならこういう場面は爽快だろう。そう言えばガンダムAGEもゲームだった。 (レビュー:小林昭人)

カオルのひとこと:亜空間ゲートの偵察飛行に出掛ける篠原。その先で大観艦式。容赦なく突撃する沖田もすでにワンパターン。ヤマト一隻にやられるガミラスの大艦隊がアホに見える悲しさ。

評点
 コングラ費用の無駄遣い。金を掛けるべき場所は他にもある。(小林)
 倒れているか、突撃するしかない沖田が、名艦長にはとても思えず。(飛田)


関連レビュー
「Gのレコンギスタ第18話 三日月に乗れ」

あらすじ
 ヘルメス財団の秘密を探るため、アイーダはメガファウナにビーナス・クロップに向かうよう指図する。金星に向かう船「クレセント・シップ」に取り付くため、メガファウナとベルリが奮闘する。

Aパート:カシーバ・ミコシ入港、マスクのGセルフ奪取作戦
Bパート:MSプロレス、クレセント・シップの戦闘

コメント
 冒頭で輸送船カシーバ・ミコシが入港し、この船の入港がキャピタルでは降臨祭で祝われることからヘルメス財団とスコード教の強い結びつきが推測されるが、果たしてその辺をちゃんと解説してくれるのか、多分しないだろうということで話が進む。前回のアイーダの言葉で戦艦メガファウナはカシーバを盾にトワサンガを脱出しようとしているように見える。Gセルフには何か秘密があるらしく、マスクが奪取作戦を行うが、そもそもその辺が良く分からない。戦艦メガファウナには金星に行く能力がなく、そのためにはヘルメス財団の輸送船「クレセント・シップ」に取り付かなければならず、カシーバと同じくスコード教の聖遺物であるシップの周辺でメガファウナとマスクの戦いが始まる。
 Gセルフとベルリの家系「レイハントン」がヘルメス財団と特別な繋がりがあることが分かる話、戦闘の最中、ベルリの持つGセルフが発行した御札が反応し、彼らをシップ内部に導く、通常は二日掛かるシップの出港がベルリとGセルフのおかげですぐに出港が可能になり、メガファウナを載せたクレセント・シップは金星に向かう。この際ビーナス・グロゥブまで行かないとこの話、何がなんだか少しも分からない。
(レビュー:小林昭人)

クレセント・シップ:カミーバ・ミコシを金星から輸送する作中最大の大型ドック船、半月状の弓を後ろ向きにしたような船体に港湾設備を持ち、戦艦メガファウナなども収容して移動することができる。同型船にジット団の保有するフルムーン・シップがあるが、用途は同じであり、フォトン・バッテリーの供給はおおよそ2〜3週間毎に行われ、シップの航行能力も10日程度で金星まで移動できる能力と分かるが(アイドリングに2日を要するため)、地球と月の距離は最短の4千万キロから2億キロと幅があるため、間を取って1億2千万キロとしても、時速50万キロ(秒速140キロ)という驚異的な快速を誇る(実際は加減速のスケジュールがあるのでトップスピードは80万キロ(秒速220キロ)程度)。これほどのスピードだと第三宇宙速度は優に超えるため惑星間をその時点の最短距離で移動することが可能で、木星さえ40日程度、土星でも70日で到着することが可能である。そのため、僅かな宇宙塵でも船体に深刻な損傷を及ぼす危険があるためガンダム諸作品ではほぼ唯一のデフレクターを装備しており、さらに大型の遊星を破壊する強力ビーム砲を装備している。この威力は直径100m程度の遊星(推定重量500〜1,000万トン)を一撃で対消滅させるほどのものであり、デフレクターで弾き飛ばせるほどに微細化することから、おそらくは反物質ビーム砲と思われる。これを兵器として使用した場合はその威力は核兵器を優に凌ぎ、アメリア、トワサンガの一個艦隊程度なら一撃で消滅させることが可能である。また、頻繁な加減速によるGから乗員を保護するため、何らかの反重力装置の装備があることが作中描写から伺える。カミーバ・ミコシと同じく無人船と思われたが、実は船長がおり、若干名の乗員が乗船している。

評点
 相変わらずの不親切設計、戦闘シーンは評価。


関連レビュー
「コスモウォリアー零第10話 銀河の涯」

あらすじ
 テクノロジアを目指し、大マゼラン雲に向かう戦艦火龍は宇宙の難所「銀河鉄橋」の突破を試みる。機械化人クルーの力を借りて隕石群を乗り切ったゼロだが、続く電磁嵐で機械化クルーが全員機能停止してしまう。

Aパート:銀河鉄橋、大隕石群
Bパート:電磁嵐の苦闘、石倉の船外作業

コメント
  マゼラン星雲に係る宇宙の難所といえば、宇宙戦艦ヤマトの14話と15話で、一応この話を肯定しているこの作品では、銀河鉄橋というのはオクトパス星団と次元断層のちゃんぽんのような設定になっている。ついでに先行している巨大母艦が適当な惑星を破壊して障害物を増やしたために、テクノロジアに向かう戦艦火龍は回避不能の隕石群に突っ込む。
 2話で人間クルーと機械化クルーとの軋轢が描かれたが、話も進んだ10話では両者は和解しており、前半は機械化人パート、人間では不可能な動体視力と反射神経で隕石群を次々回避する機械化人操縦士の話になる。が、後半では日本のSFアニメではなぜかメカが弱い磁気嵐で機械化クルーが倒れ、人間クルーが難局を乗り切る話になる。損傷した火龍を機械化人嫌いの最右翼だった石倉が船外作業で危険な破片除去を行って救い、砲術長の雷が機械化人差別の片棒を担いでいたことを告白する。そして、火龍はテクノロジアに到着する。
 この辺になると目に付いてくるのだが、最終回に近いので説明台詞が多いこともあるが、音楽がとにかく「ちゃちい」、単調なメロディで聞いていて眠くなってしまう。第1話のレビューで説明したように、作品の製作動機がごく不純なこの作品の場合、制作費が安いだろうことは容易に想像でき、デザインも絵のレベルも低いが、音楽もOPとED以外見るべきところがない。まるでタイトル騙しのアファリエイトブログみたいであり、この作品は元々ゲームソフトの寸劇が原典だが、特にトチローに顕著なこととして、そんなガラクタと本物の演劇は全く違うのである。
(レビュー:小林昭人)

作品キャラ・用語紹介

トチロー
 そもそもの原作品「宇宙海賊キャプテン・ハーロック」ではすでに故人で意識を機械化してアルカディア号の中央大コンピュータに宿っていたハーロックの親友。技師という設定は各作品で共通しているが、ゼロの時代では生存しており、宇宙のどこかでアルカディア号を建造しているということになっている。人相風体や言動などある意味、過去のどの作品よりも松本零士のオリジナルに近いキャラとして描かれているが、声色は得意なもののキャラクターについてはあまり考えてない山寺宏一の下手くそな演技とその風体行動から、見ようによっては不潔で下劣な単なる誇大妄想狂者にしか見えない嫌味な人物になっている。いつの間にか剣技の達人という設定が加わっているが、松本の数多い日陰作品「ガンフロンティア」から持ってきた設定は別にあってもなくても良いものである。

カブトガニ戦闘機
 名前を飛龍という戦艦火龍の艦載機、カッコ悪い以外にこれといった特徴はないが、操縦性は良いらしく、どう見てもパイロットに見えない副長マリーナや石倉、グレネーダーでも操縦できる。デスシャドウ号の対空砲火をかわしたり、同号のミサイルで被爆しそうになった機械化人親子の間に割って入って体当りしてこれを防ぐなど器用な運動性能を持つが、対戦闘機はともかく対戦艦や要塞への攻撃能力はないらしく、対デスシャドウ戦では対艦ミサイルはおろか爆弾さえ搭載せずに出撃し、対ヘルキャッスル戦ではそもそも用いられてもいなかった。装備も少なく、ヘルマティアの宇宙艇を追って出撃したマリーナの機体は追いついてからようやく敵機を捉えるレーダーがないことに気づいた。松本作品の常で航続力だけは長く、火龍から惑星ミライセチアなど、恒星間でもひとっ飛びの性能だけはある。

評点
★★★ 見え透いた話だが、見え透いたなりに楽しめる。


その他のZレビュー
「機動戦士Zガンダム回顧録」 Z第18話レビュー
「パラレルユニヴァース」 Z第18話レビュー


関連リンク
An another tale of Z 第18話紹介
An another tale of Z 第18話「エウーゴ受難」(本編)

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