MUDDY WALKERS 

An another tale of Z

 ATZ用語集

 た

タイタニア共和国

 土星の衛星タイタンに採掘コロニー群「アルバータ」を持つ衛星都市国家。人口は約150万人。タイタンで産出するエチレンを採掘し、地球圏へ輸出している。共和国政府はサイド5に置かれており、政府指導層は遠く離れた地球圏からこの国を治めていた。宇宙ステーション「オベロン」に執政官府が置かれており、連邦警備隊が駐屯している。ティターンズがG3麻薬の製造・密売の嫌疑をかけて侵攻、安全保障条約を結ぶ自由コロニー同盟軍が艦隊を派遣してタイタニア軍とともにこれを迎え撃つ「タイタニア十日間戦争」の舞台となった。タイタニアとオベロン、ロマンティックなネーミングではあるが、彼らが見た「真夏の夜の夢」は悲劇を招く悪夢であった。

ダカール演説

 既にクワトロ・バジーナに身を落としていたシャアの利用価値を知ったカラバのハヤト・コバヤシが彼をそそのかして決行した連邦議会立て籠もりと放送ジャック計画。「地球を汚すな」とか「ティターンズはザビ家以上の悪」など、演説の内容は陳腐なアジ演説以外の何ものでもなかったが、地球についてはシャアはその後、ティターンズでもやらなかった「小惑星アクシズ落とし」を決行し、論旨に矛盾が生じている。(小林)

たけくらべ

 明治時代の女流作家、樋口一葉の短編小説。いずれは遊女になる少女、美登利が主人公。同じ学校に通っている僧侶の息子信如が下駄の鼻緒が切れて困っているのを見かけ、いつもは憎まれ口を叩く勝ち気なところのある少女なのに、恥じらって物陰に隠れながら、切れた鼻緒を接ぐ端切れを投げてやる場面がある(ただ、信如はこれを受け取らなかった)。鼻緒が切れたところを助けられて恋に落ちる、という「恋の妄想パターン」を後世に伝える名作として、宇宙世紀にまで読み継がれているようである。

ダモレスクの剣

 ダモレスクはギリシア神話に登場する人物で、シラキューズの王ディオニソスの家臣。ダモレスクが王位がいかに素晴らしいかを讃えてやまないので、ディオニソスは宴会の席で彼を王座につかせ、頭の上に一本の髪の毛で剣をつるした。こうして王位にあることがいかに不安定であるかを諭した、という逸話から、栄華の中にあって身に迫る危険を例える言葉として使われる。

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