MUDDY WALKERS 

バトルシップ Battleship

バトルシップ 2012年 アメリカ 130分

監督ピーター・バーグ
脚本
ジョン・ホーバー
エリック・ホーバー

出演
テイラー・キッチュ
アレクサンダー・スカルスガルト
リーアム・ニーソン
浅野忠信
ブルックリン・デッカー

スト−リ−

 26歳のアレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)は定職にもつかずブラブラしており、酒場で出会ったサマンサ(ブルックリン・デッカー)を口説こうとするも失敗。彼女が食べたがっていたチキン・ブリトーを閉店後の店から盗もうとして騒ぎを起こす。兄で海軍将校のストーン・ホッパーはそんな弟に説教し、厳しい環境で性根を鍛え直す必要があると、海軍へ無理矢理入隊させる。  それから数年後、大尉になったアレックスは、ハワイ沖で環太平洋合同演習「リムパック」に駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズの乗務員として参加する。その演習の最中、宇宙からナゾの物体が降下し、演習で集まっていた艦隊からジョン・ポール・ジョーンズ、自衛隊の護衛艦みょうこう、サンプソンの3隻が強力なバリヤーで隔離されてしまう。そのバリヤーの中で、宇宙人からの攻撃を受け、サンプソン、みょうこうは撃沈、ジョン・ポール・ジョーンズも被弾して艦長をはじめ上級将校が戦死、アレックスが指揮を執る羽目に。みょうこうからナガタ艦長を救助したアレックスは、残った戦力で宇宙人と立ち向かおうとするが…。

レビュー

 バカバカしいストーリーが、ハデハデな特撮とものすごいスケールで描かれる、というアメリカ映画特有のジャンルがある。といっても特にカテゴライズされているわけではないのだが、映画ファンはその嗅覚で何となくわかる。あ、これはアホ映画だと。「バトルシップ」もそんな映画だ。そして、ある意味壮大なSFエンターテイメントという体を装わず、ありのままのアホ映画っぷりを存分に発揮したところが、気に入った。映画としては平凡だが、気に入ったところをレビューしておこうと思う。

(1)元ネタとそのファンを大事にしている。
元々のネタは、同名のボードゲームだそうである。そのテイストを生かしているところがいい。
(2)音楽がハードロック
感傷的なストリングスではない。盛り上がるのは思わずイエーイ!と拳を振り上げたくなるような、ハードロック。そこがいい。
(3)地球滅亡の危機とか、関係ない
宇宙人に攻撃される話だが、アメリカ大統領の悲壮な演説とか、地球滅亡の危機とかまったくない。そこがいい。
(4)泣けるところがない
危機的な状況で、自らを犠牲にして立ち上がる戦士たち…とか、別にいない。相手は宇宙人。やってやるぜ、イエー!そこがいい。
(5)ちゃんと「バトルシップ」が出てくる
映画のタイトルはバトルシップ、つまり過去の遺物となった戦艦をリスペクトしているのである。そこがいい。
(6)終わったあとに、リーアム・ニーソンと記念撮影
なんか、出演者がみんな素に戻ってる気がする。そこがいい。

 映画として、イマイチな部分はこの倍くらいはありそうだが、まあ、いいではないか。以上のような理由があって、いまいち展開がもたもたしても、ツッコミどころがいろいろあっても、なんだかゆるせてしまう。あと大事なことは、アホっぽいけどおふざけではない、というところ。戦闘シーンなどCGはすごく凝っていて、見応えがある。そのギャップが、また何ともいえずいい感じである。頭をからっぽにして楽しめる、という意味で王道をゆく娯楽作。

評点 ★★★  

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