◇MUDDY WALKERS
■バルトの楽園
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スト−リ−1941年、第一次世界大戦が勃発すると、日本はドイツが拠点としていた中国・青島をイギリス軍とともに攻略すべく、要塞を攻撃する。日本軍の猛攻を前に、一人の兵士が敵に銃を向けようとしないため、それを咎めたカルル・ハイム(オリバー・ブーツ)は、彼に日本人の娘(大後寿々花)がいることを知る。ついにドイツ軍は降伏し、およそ4700人のドイツ兵が捕虜として日本に送還され、各地の捕虜収容所に振り分けられた。劣悪な久留米の収容所での拘束生活に苦しんでいた捕虜のうち、クルト・ハインリッヒ司令官(ブルーノ・ガンツ)以下約90人が徳島県鳴門市にある板東俘虜収容所に移送されてくる。収容所長の松江豊寿中佐(松平健)は捕虜たちに自主活動を奨励した。久留米時代から何度も脱走を繰り返していたカルル・ハイムは、ここでも脱走を企てるが、親切な村人(市原悦子)に助けられ、自主的に収容所に戻ってくる。そんな彼を出迎えた松江所長は、元の職業を生かして収容所でパン職人として働いてくれと頼むのだった。 | ||
レビュー 第一次世界大戦中に、徳島県鳴門市の板東俘虜収容所であった実話をもとに、日本で初めて、ベートーヴェンの交響曲「第九」がドイツ兵捕虜の結成した楽団により演奏されるまでを描く。 | ||
MUDDY WALKERS◇