MUDDY WALKERS 

An another tale of Z

 ATZ用語集

 せ

Zガンダム(番組)

 1987年に放映された「機動戦士ガンダム」の「正統な」後継作、本作のベースにもなったギスギスした人間関係とオカルト風味の暗い作風が特徴である。又の名を「現実認知の物語」。しかし、その実態は最初の作品と異なり、当時放映中の富野喜幸監督の一連のシリーズ(ダンバインなど)に連なる作品でしかなく、ほぼ同様の演出手法、台詞廻しが用いられ、実はスローガンほどには金の掛かっていない作品である。低予算の影響は若手スタッフの大量起用に見られ、また、脚本の多くを富野自身が書いているなど、前作「ガンダム」に比べ制作姿勢にも安直さが目立つ作品である。しかし、前作の人気の高さも相まって、「Zガンダム」はガンダムシリーズ最高の視聴率を記録し、その記録は現在も破られていない。(小林)

Zガンダム(モビルスーツ)

 ニュータイプであると同時に機械の天才でもあったカミーユ・ビダンがアナハイム・エレクトロニクスに設計図を持ち込んで作らせたエウーゴの新型モビルスーツ。なお、カミーユがこの機体の設計をしている場面は番組中どこにも描かれていない。戦闘機からモビルスーツに変型するトランスフォーマーであり、変型後のデザインは前作の「ガンダム」とは打って変わった鋭角的なフォルムを持つ。特に飛行機形態では機首になる「Zガンダムの盾」は番組全期を通して一度も破壊されず、二十年後の映画版でシロッコによってようやく破壊されたという驚異的な強度を持っている。理由はこれが破壊されるとZガンダムは構造上飛行機に変型できなくなり、その結果、作画もできなくなるという欠陥によるが、現在ではコンピュータグラフィックスの進歩により、この問題は解決されている。(小林)

絶対民主主義

 又の名を多数派支配的民主主義という、立憲民主主義に対置される言葉として法律学・政治学などで用いられる。立憲主義との違いは少数者の保護を目的としていない点で、裁判所の法令審査権が否定されるため、議会によって制定された法律がその内容に関わらず行政権や司法権に優先するものと解釈される。実は左翼用語で、旧ソビエトを中心とする社会主義国家の政体を説明するのに用いられた。これらの国々ではこの原理に基づき、三権分立も法の支配も否定されていたことから、実は全体主義に繋がる言葉である。(小林)

戦艦

 武装した大型の宇宙船で全長100メートルから300メートルのものを指す。多くは惑星間航行機能を持ち、核融合を動力とする。母艦機能のある艦もある。(小林)

<<BACK  NEXT>>

 MUDDY WALKERS◇