◇MUDDY WALKERS
■アンタッチャブル UNTOUCHABLES
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スト−リ−禁酒法時代のシカゴ。カナダからの密輸入などで勢力を拡大し、暴力と賄賂で完全に街を支配していたマフィアの大ボス、アル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)。彼を検挙すべく、財務局捜査官のエリオット・ネス(ケヴィン・コスナー)が警察の捜査に加わる。しかし、カナダからの密輸を暴くとして、新聞記者を引き連れて乗り込んだ現場はもぬけの殻。警察から事前に情報が漏れていたのだ。記者からも刑事たちからもバカにされまくったネスはすっかり落ち込んで家路につくが、途中で出会ったパトロールの警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)の威厳ある態度と眼力に目をつけ、自ら選んだ警官ジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)、援軍にきた財務局のオスカー・ウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)を加えた4人でチームを結成。本腰を入れて密造酒の摘発に乗り出す。賄賂を受け取らず次々と星を挙げていく彼らはやがて“アンタッチャブル”と呼ばれて一目置かれる存在に。そんな中、ウォレスは脱税で彼らを摘発できるのではないかと考えるが…。 | ||
レビュー
伝説的なギャングの首領、アル・カポネと対決する捜査官チームの活躍を描いた、サスペンス・アクションの傑作。豪華なホテル住まいで、大勢の部下に囲まれながらヒゲを剃り、爪にマニキュアを塗ってもらっているアル・カポネと、妻一人、子一人の慎ましい家から、小さなランチの包みを渡されて職場に向かうエリオット・ネスの対比がまず強烈。「こんな巨悪に、小市民的お役人が一体どうやって立ち向かうんだ」とのっけからハラハラ、ドキドキ。ネスが喜び勇んで踏み込んだ取引現場がダミーだったところで「あー、やっぱりね」と半分安心、半分ガッカリ。ところがその帰り道、一人の警官との出会いから、ストーリーはどんどん面白い方向に転がりだし、画面から目が離せなくなってくる。年老いた警官の、その異様なまでの存在感。スターダムにのし上がっていこうとするケヴィン・コスナーに対峙するようにショーン・コネリー、そしてアンディ・ガルシアが加わると、あら不思議。これまでまるでカポネに立ち向かえる気がしなかったネスのチームが、最強に思えてくるのだ。 | ||
MUDDY WALKERS◇