◇MUDDY WALKERS
■超高速!参勤交代
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スト−リ−現在の福島県いわき市にあった、湯長谷藩は小藩で、飢饉の際に近隣の藩に米を援助したりしたために財政が逼迫していた。藩主の内藤政醇(佐々木蔵之介)は江戸での勤めを終えて参勤交代で帰郷するが、帰ってくると、すでに藩の蓄えがまったくないことを聞かされる。しかしそれもつかの間、江戸屋敷にいるはずの家老、瀬川(近藤公園)が血相を変えて飛び込んでくる。江戸の老中、松平信祝(陣内孝則)からの命令を携えてきたのだ。なんと、戻ったばかりの藩主、内藤政醇に対し、5日以内に再び参勤交代せよ、というのであった。老中の松平は湯長谷藩で見つかった金山に目を付け、無理難題を押し付けて藩を取り潰し、金山を我が物にしようと企んでいたのだ。家臣の間で紛糾するなか、藩主・内藤政醇は通常10日はかかる道中を、5日で踏破する参勤交代に挑もうと決意する。しかし問題は、大名行列だった。家老(西村雅彦)は知恵をひねり、幕府のお目付がいる宿場だけ、日雇いの人員を雇ってやり過ごそうとする。出発前夜、怪しい忍者、雲隠段蔵(伊原剛志)が現れて、道案内として雇ってくれ、と言い出す。段蔵を道案内に、一行は街道より距離の短い山中の中を駆け抜けようとするが…。 | ||
レビュー 参勤交代という、歴史の教科書で習って誰でもたいていは知っている江戸時代の奇妙な慣行を、真っ正面から取り上げた異色の時代劇。タイトルはかなり軽くてバカっぽいが、意外に骨も身もある、楽しい映画だった。
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