◇MUDDY WALKERS
■攻殻機動隊 GHOST IN THE SELL
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スト−リ−西暦2029年――企業のネットが星を被い,電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなるほど、情報化されていない近未来。国際指名手配を受ける天才的ハッカー、通称「人形使い」が日本国内で活動を開始した。超法規的部隊である公安9課は、追跡に乗り出す。部隊のリーダーは、全身を義体化(サイボーグ化)した草薙素子(田中敦子)。同じサイボーグのバトー(大塚明夫)、生身の刑事トグサ(山寺宏一)らはチームを組んで「人形使い」の操るサイボーグを捕らえるが、そこで意外な事実に遭遇し…。 | ||
レビュー 「日本のアニメーションとして初めて米ビルボード誌のビデオチャートで1位を獲得」「『マトリックス』のウォシャウスキー兄妹が影響を受けた作品」…などと言われると、どうしても見たくなってしまうのが人間というもの。しかし、すみません。何回観てもこの作品、私にとってはワケがわかりません。ネットというものが今ほど浸透していない頃に観たので、余計にワケがわかりませんでした。今ならわかるのかというと、自信がありません。多分、本当はそんなに難解なストーリーではないのでしょう。しかし、何やら哲学的なセリフ回しで難解に思わせているのです。ストーリーに入り込めないのは、主人公である全身サイボーグ女、草薙素子がエライ苦悩をしてはるのですが、なんでそんなに悩んでいるのか、凡人で全身肉襦袢の私には理解しがたいということがあるのかもしれません。でも、多分、そんなに特殊な苦悩ではないのでしょう。いわゆる「脚本がヘタ」と分類される作品です。難しいことをやたら主人公に語らせる作品は、往々にして中身が薄っぺらだったりするのです。 | ||
MUDDY WALKERS◇