キャプテンハーロック

第15話「悲恋!北極オーロラ」

あらすじ
 謎の電波現象に遭遇したアルカディア号は船を誘うオーロラに導かれて北極にマゾーンの基地を探索に向かう。基地を探索していたハーロックは彼を待っていたマゾーンのスノーラに捕らえられる。

Aパート:謎の電波現象、魔女スノーラの城
Bパート:ハーロック捕まる、ミーメ対スノーラ

コメント

 中盤の怪エピソードパート2、マゾーンの尖兵として北極に降り立ち、オーロラや気象を自由に操る魔女スノーラだが、さほど昔でもないのにハーロックを殺すことを「長い間」待っていたとのたまうばかりか、寒冷地に弱いはずのマゾーンなのに極寒の北極でも活動できるなど、およそ今までのマゾーンらしからぬ存在である。マゾーンには魔女アマンのように時間を操る種族がいることから、彼女も同族で、地球侵略の準備で現代と過去の地球を行き来しすぎて精神と肉体に異常を来したのかもしれない。
 一つの仮説として、時間を操るマゾーンとして過去の地球人類の探索活動を始めた際に見出した9世紀のバイキングなど海の男たちの逞しい姿に彼女は魅了され、千年間絶えて無かったそれらの男たちの姿をハーロックに見出したのかもしれない。彼女の肉体はアマンと同じく時間旅行の間に失われ、トチローと同様に基地に憑依した機械生命体として生きながらえていたのだろう。
 旅先から赤毛のエイリークやジャック・スパロー、スティーブ・ジョブスを連れて帰らなかったのは、過去の人間を生きたまま連れ帰ることはアマンにもできなかったことであり、彼女の能力ではできなかったと思われる。
 ハーロックに念願の愛を告白し、氷漬けにしてコレクションしようとしたスノーラだったが、ハーロックの本妻ミーメとの超能力合戦で敗れ去る。この場面は不倫ドラマの修羅場を連想させ、女二人の対決はいったい何を見ているんだろうという気分にさせられるが、タイトルは「悲恋!」とあるものの、これのどこが悲恋なんだろう?

評点
★★ ラフレシアはマゾーン図鑑からスノーラとアマンは外したいに違いない。



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