MUDDY WALKERS 

An another tale of Z

 ATZ用語集

 こ

光子ヨット

 光子キャンバスで受けた太陽風を推進力に変換して航行する宇宙船。宇宙世紀以前の冒険家、ホセ・カマチョが地球・土星間の最短航行記録を持っているが、宇宙世紀以降はあまり利用されなくなっている。タイタニア共和国出身のマウアー・ファラオは父ミハイルとともにタイタニア・光子ヨットクラブの会員として活躍しており、惑星感航行には卓越した能力とセンスを発揮していた。

航宙士

 宇宙船を操縦するために必要な資格を持った人。専門の大学に行って何年も勉強しなければ取得できないものだったが、ソロモン共和国はリーデル政権下で行われた規制緩和で、比較的平易に資格が取得できるようになった。

コクピット

 モビルスーツの操縦装置はこの種アニメの謎の一つであるが、ガンダムの場合は両手のレバーにペダルという工事用車両(ショベルドーザー)に酷似したものになっており、このドーザー式操縦装置は初代からターンAガンダムまで用いられている。が、この程度のインターフェースで四肢と両手指を持つモビルロボットがコントロールできるはずも無いことは自明の理である。本作ではF─16戦闘機に似たフライ・バイ・ワイヤ式に改められており、右手に操縦桿、左手にスロットル、左右ペダルは方向転換スラスターである。さらに自己学習式コンピュータやサイコミュを応用した思考誘導制御デバイスを補助的な操縦装置として用いることでロボットの運動制御を可能にしている。(小林)

コロニー落とし

 一年戦争の際、ジオン公国軍が行った地球本土攻撃。スペースコロニーに推進力を加えて地球に落下させるもので、落下の衝撃とその際発生する莫大な粉塵により、甚大な被害を与えたものと思われる。落下地点は、オセアニア地区であった。このように、地球に巨大な質量を持ったものを落下させることによって攻撃するというアイデアは、ハインラインのSF小説「月は無慈悲な夜の女王」に見られたものである(ここでは、月から地球に向かって岩石が落とされた)。コロニー落としは、Z、ZZと続く以降のガンダムシリーズでの敵陣営の定番イベントとなり、地球は続編製作のたびにコロニー落としの恐怖にさらされることとなる。しかし、巨額な費用と莫大な金属資源によって造営されるスペースコロニーは、人類の英知が結集された宇宙世紀時代の根幹をなす重要な構築物であり、そのようなものをただの「質量」として扱う本作戦は、非人道的であるのみならず、宇宙に対する夢を壊す、想像力を欠いたものではないだろうか。

コロニーレーザー

 79年のファーストガンダムに登場したスペースコロニーを利用した超大型レーザー兵器。動作原理は高校物理の「レーザー発振法(ガスレーザー)」に準拠 している。ソーラーエネルギーを充填し、二枚の凹面鏡で増幅して投射する。実際のレーザーは微小な点に集束することで高いエネルギー効率を得るものだが (直径六キロの発振装置で五メートル程度)、ガンダムでは広範囲に掃射する武器として用いられている。光速で投射されるため、その回避は不可能である。(小林)

婚約

 独身の男女が、結婚の約束を交わすこと。しかし当人同士がその気でも周囲が反対する場合や、両家の思惑によって当人同士はその気がないのに無理矢理交わ される場合が多々あり、ガンダム世界においては、約束が無事果たされた例をまず聞かない。だいたいが戦争中であるため、婚約者の一方が戦死する場合もあ り、本来はめでたいはずの言葉が、怪しい雲行きを感じさせるものとなっている。本作においても、その伝統は一部受け継がれている。

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