MUDDY WALKERS 

三銃士 The Three Musketeers

三銃士 1993年 アメリカ 105分

監督スティーヴン・ゲレク
脚本
デヴィッド・ローヘリー
原作
アレクサンドル・デュマ・ペール

出演
チャーリー・シーン
クリス・オドネル
キーファー・サザーランド
オリヴァー・プラット
ティム・カリー
デベッカ・デモーネイ ほか

スト−リ−

 17世紀。若き冒険家ダルタニアン(クリス・オドネル)は、近衛銃士隊に入ろうとパリに向かった。だが銃士隊は公式に解散さ せられ、国王に忠義を誓う銃士は、思慮深いアトス(キーファー・サザーランド)、雄弁なアラミス(チャーリー・シーン)、快活なポルトス(オリヴァー・プ ラット)の3人だけになっていた。城内では、狡猾なリシュリュー枢機卿(ティム・カリー)とロシュフォール伯爵(マイケル・ウィンコット)が、若き国王ルイ13世(ヒュー・オコナー)とアン王妃(ガブリエル・アンウォー)の失脚を企んでいた。

レビュー

 アレクサンドル・デュマの「三銃士」をディズニーが映画化。当時上り調子だったチャーリー・シーンがアラミスを、キーファー・サザーランドがアトスを演じる。原作のストーリーをかなり単純化して、爽快活劇としてそつなくまとめている。しかもディズニーらしくいかにも少年少女向きの冒険活劇、という感じ。まるで、ディズニーランドのアトラクションのような、楽しい画面づくりがされている。原作をよく知っている人には、やや物足りないかもしれない。それはそれで良いのだが、全体的に予定調和的で緊迫感のない場面がつづく。なぜだろう、と思って見ていたら、うーん。どうも主演のチャーリー・シーンをはじめ、三銃士の面々に締まりがないのだ。危機的な場面でも、なんか、顔が余裕というかニヤついているというか…。雰囲気も、三銃士というより三獣士という感じで、あまりかっこ良く見えなかったのが残念。多分、「仮面の男」の三銃士+ダルタニアンを見た後だったので、よけいにそう感じてしまったのだろう。何度も映画化されている中では「入門編」といったところでしょうか。

評点 ★★★

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