■機動戦士ZガンダムDefine 第8話
■あらすじ
カミーユの機転によって、モンブランはライラに制圧されそうになるところを辛くも逃れた。その時のことを振り返ったライラは、エウーゴと戦うことに対する迷いを振り払おうとする。
エウーゴでは、モンブランでの一件で、クワトロとブライトが、カミーユはニュータイプで戦争の勝敗を左右する存在と結論づけていた。一方のカミーユも、ティターンズの酷い仕打ちを許しがたく、戦いに身を投じる決意を固めつつあった。
その頃、ティターンズではカミーユの父が戦艦アレクサンドリアに移乗させられていた。その光景を目の当たりにしたエマは、ティターンズのやり方に疑問を抱くが…。
前回が戦闘シーンだったので、今回は次の戦闘までのツナギのお話しです。ライラはエウーゴとの戦いに迷いを感じ、エマはティターンズに与えられた際限のない権限に疑問を抱きます。ふとした疑問を感じる敵側キャラに対して、主人公側のエウーゴは、カミーユはニュータイプ、戦争の勝敗を左右する存在だ!と大いに盛り上がります。戦うことに消極的だったカミーユも、まんざらではない様子。妙に熱血ぶってたおりこうさんに鼻白む思いです。そんな、それぞれの心情が描かれている、というくらいで特に盛り上がりもなく終わっていきます。すっかり存在を忘れていたカミーユ両親ですが、バスクも思い出したように、彼らをそれぞれ別々の戦艦に引っ立てて行きます。やっぱり人質作戦を決行するのでしょうか。そうでもしないと、エマが寝返るきっかけが作れませんからね。
そんな盛り上がりのない展開とは別に、個人的に盛り上がったのが、右上の画像の場面。読んでみると、エマが上層部ご指名のエリートだったのに対して、カクリコンが戦果がなければ外される叩き上げ士官でることがわかります。カクリコンといえば、テレビ版では地球に愛人がいるというくらいしか背景描写のなかったキャラですが、この設定は別のところで読んだ覚えがありますよ。
「An another tale of Z」第14話「新共和国成立」
http://www.muddy-walkers.com/ATZ/atz03.html#14
このお話しでは、エマはティターンズ学園出身のエリート、カクリコンは叩き上げの士官、でしたよね。デジャブでしょうか?
実はもう一つ、他の作品にもそんなのがありました。安彦良和氏の「ジ・オリジン」外伝です。今回が最終回、外伝といってもほんのちょっとした余話、といった程度のお話しですが…。そのラスト。セイラさんが、カイにミハルの弟妹ジルとミリーについて「孤児院に入らないっていうから(中略)財団で見守ることにしたわ」と、彼女が後見人になることを伝えます。
あれ? つい最近、そんなお話しを読みました。「An another tale of Z」の46話。私がタイトルをつけさせてもらったお話しです。孤児院に入る手続きが済んで、ジルとミリーが保護者になってくれた男性と短いやりとりをする場面。男は黒ずくめの出で立ちで、もちろんカイとは別人ですが…。
これも、デジャブでしょうか?
私の個人的見解では、こういうのはですね、こういう言葉がぴったりです。
「この、泥棒ネコ!」
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