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機動戦士Zガンダム第41話「目覚め」鈴木裕美子

あらすじ
 レコアの忠誠心をテストするため、バスクは彼女にサイド2コロニーへの毒ガス攻撃を命じる。一方、戦艦アーガマでは乗船した奇妙な少女ロザミィ(ロザミア)の身体検査が行われていた。異常な薬物反応にクワトロは百式を降りてロザミアを探す、そして戦域に到着したカミーユらはすでに時遅く、レコアの毒ガスはコロニー住民を皆殺しにしていた。戦闘の中、クワトロを逃れて戦場に来たロザミアの思考回路にスイッチが入る。

Aパート:レコア毒ガス作戦
Bパート:コロニー全滅、ロザミア覚醒

フォウの二番煎じ、ロザミアを巡るドタバタ劇
 やけにのどかな音楽で始まる41話、これは本当に第四クールかと思えるが、で、ロザミアと戯れるガキ二人、こりゃあ終わらんな(全50話)。で、アーガマの船医ハサン医師は永井一郎、この船医は整備屋のアストナージと並んで逆シャアまでいたような。「やはり手に職を付けるに限る」の教訓を残してロザミアの身体検査(トップレス)が始まる。こんな所で萌えを狙ってどうするというんだ。しかし美女のロザミアに慕われてカミーユもまんざら悪い気分でもないようだ。「今の所は普通の子だ」、やっぱりコイツ藪医者。
 で、所変わって悪の作戦会議、コロニーへの毒ガス攻撃を命じられたレコアは早くも転職を後悔し始める。「貴様のことなどついでにすぎんわ!」ドバキッ! バスク修正拳を受け、レコアはガスボンベを担いで出撃する。これは早く足抜けした方がいいぞお、一方シャアことクワトロ・バジーナ大尉はロザミアを探しに艦内を家探し(戦力外)、エウーゴはエマを隊長に毒ガス阻止に向かい、クワトロはロザミア(ネモ)に逃げられる。その後レコアとも対決し、レコア(メッサーラ)にも逃げられる。赤い彗星も地に堕ちたな、いや、前からか。


カオルのひとこと:ロザミアの身体検査と出撃騒動でほぼ前半を使う、ゆとりの展開です。脚本は23話以降、鈴木裕美子と遠藤明吾の二人に絞られてきて、さすがにネタも切れ切れ、ワンパターンもここに極まれリという感じです。エウーゴ、ティターンズ、組織の位置づけや戦いの意味など語られぬままここまできてしまったら、もう個人対個人の因縁の戦いでお茶を濁し続けるしかないですね。

弱体化するクワトロ、自己愛レコア
 ダカール演説以来良い事のないシャアことクワトロ大尉だが、毒ガス作戦を阻止できなかったことで昔の女レコアにバカにされ、レコアやロザミア相手にビームを外しまくるのが印象的な回である。彼のビームの命中率は回を得るに従って下がっているようだ。十八番のメガバズーカランチャーに至ってはまだ一発も当たって(撃破)いない。大丈夫かクワトロ大尉。



カオルのひとこと:強化人間とわかったロザミアはネモを奪って出撃、クワトロの追撃もむなしくカミーユに合流します。一方バスクからサイド2の毒ガス攻撃作戦の指揮を命じられたレコアは葛藤を覚えながら出撃。毒ガス注入の前にアーガマが来てくれれば、などと自己中もここに極まれリ、という心情を吐露します。

 ティターンズに下ったレコアに至っては、言うべき言葉もないというべきだが、そもそもティターンズ、エウーゴという組織自体が今だに良くわからないために、残忍なこの作戦もシロッコの歓心目当て、我が身可愛さにしか見えないのが残念である。しかし、よく考えてみればこのゼータという物語自体が、元々その程度のことしか語れていないドラマなのだった。
(レビュー:小林昭人)



カオルのひとこと:毒ガス作戦は決行され、ロザミアと合流したカミーユは死の町となったコロニー内部へ。ロザミアを取り逃がしたクワトロはレコアとご対面、彼女をこの手で成敗してやろうとするものの、攻撃は功を奏さず、レコアは「アーガマは遅すぎる」と逆ギレです。何のためかは知りませんが死の町を彷徨するカミーユとロザミア、「空が落ちて来る」のキーワードで豹変したロザミアは覚醒してカミーユに攻撃をしかけ、結局逃げられてしまいます。それにしてもカミーユ、赤の他人に「お兄ちゃん」と仕掛けられて、彼女が去ってゆくのにそこまで号泣するとは、人が良いにもほどがある。救世主になりたいのでしょうか。

評点
 やはりクワトロ大尉だったのでは。(小林)
 裏切り者にしても最低なレコア。(飛田)


関連レビュー「ZZ第41話 ラサラの命」脚本:遠藤明吾

あらすじ
 全ての悪がハマーンにあると感じたムーン姉妹はタイガーバウムの街を再訪する。一方ジュドーは待ち受けていたハマーンと対決する。

Aパート:ムーン姉妹出奔、ラサラ死す
Bパート:ハマーン対ジュドー、モンド対スタンパ

コメント
 冒頭の衝撃の一言「私たちの波動がジュドーを守ってきたのです」、ええっ! そうなんですか! ネェル・アーガマの仲間割れまでハマーン(邪悪なオーラの源)のせいにされ、冒頭のわけの分からなさに絶句する一幕、そしてハマーンに悪事を止めるよう(彼女が何をしたっていうんだ)勧めにムーン姉妹はタイガーバウムの街に戻っていく。そして市街をウロつく彼女らをスタンパのズゴッグが襲う、何なんだこの展開。
「せんべいにしてやるから逃げるな!」、ムーン姉妹の美貌目当てに迫るスタンパにモンドを庇ったラサラが負傷(?)、大してケガしたようにも見えないのだが、数カット後にボロボロのラサラ登場、ええっ! 死んじゃうの! だって転んだだけじゃん!
 実はムーン姉妹は外宇宙からハマーンに付け狙われるジュドーを助けるためにオーラパワー(なんだそれ)を使い果たしていて、ちょっと何かあると死んでしまう体(もっと分からないわ!)だったらしい。「許せない、俺は絶対に許さないぞーっ!」、「これもハマーンという女のせいだ!」、いや、この展開視聴者に(絶対に)分からないって、だって彼女(ハマーン)スタンパの家でお茶飲んでいただけじゃん(ホントにそれだけ)! 何もしてないじゃん(無実)! で、怒り狂ったジュドーは(何でだ)待ち受けていたハマーンと対峙する。例によってZガンダム以降おなじみのハマーンの最悪交渉術(態度でかい、上から目線、性悪)で会談は決裂、途中で割り込んだスタンパに彼と彼女はジュアッグやゾゴックに追われる身となる。実はネオジオンの支配者ハマーンはそんなにスタンパに尊敬されていなかったらしい。ラストはラサラを殺されたモンドのマーII(リックディアスより強い)にスタンパがやられて終わる。
 個人的にはスタンパを初めとするタイガーバウムの方々は憎めない方々で私も自分の作品で使っているが、ま、話の辻褄など忘れて(考えるのを止めて)美女ムーン姉妹とハマーンの魅力だけ楽しめば(ZZは元々美女揃いだし)、ラストにイリアのリゲルグを呼びつけて悠々と去るハマーンの勇姿も含め、そんなに見苦しくもない回である。そういえばもうすぐ最終回である。 (レビュー:小林昭人)

評点
★★★ 話はデタラメ、この作品のヒロインはやっぱりハマーンだと再確認する話。


関連レビュー「ガンダムAGE第 41話 「華麗なフラム」脚本:兵頭一歩

あらすじ
 連邦軍はルナベースへの降下作戦を開始する。「わかりあえるはず」という希望を持って、コクピットを狙わずに戦うキオ。そこにアセムの海賊船が現われ、ヴェイガンの防衛戦が破られる。ゼハートが出撃する意図を伝えると、副官のフラムも支援のために出撃。フラムと対戦したキオは、「もうやめよう」と話し合いを求めるが、彼女はそれに逆上して猛攻を仕掛けてくる。一方アセムは、ゼハートにイゼルカントの真の目的を話すのだった。

Aパート:ルナベース降下作戦。ゼハートに思いを寄せるフラム
Bパート:フラム対キオ、ゼハート対アセム

コメント
 コクピットを切り離しては「わかりあえるはずなんだ、みんなー」と叫ぶキオ、そして死んだ少女ルーとの回想シーン。あなたを監視するために近づいたの、とゼハートに打ち明けるフラム、そして部下思いのゼハートに心動かされた回想シーン。アセムはゼハートの気配を感じる。そして以前共同で地球に落ちる隕石を爆破したときの回想シーン。フラムはゼバート支援のために出撃し、またまた回想シーン…、と、前半はやたらと回想シーンの多い話であった。なので、本来なら降下作戦にともなって激しい戦闘が繰り広げられているのにも関わらず、あのときの思い出、このときはこうだった、とあちこちに話が飛んで、戦闘の方がどうなっているのかがさっぱり分からなかった。まあ、要するに、戦闘がどう展開していくかより、回想シーンの方が作りやすかったんだろう、それに「人間ドラマ」っぽくも見えるしね。
 というわけで実は中身の薄い41話、美少女フラムはタイトルになっているが、別に華麗でもなんでもない、ただのゼハートに尽くす女になっていた。パイロットがXラウンダー揃いになったからかもしれないが、Zガンダムでおなじみだった「戦闘中会話」の演出が取り入れられ、血湧き肉踊る戦闘シーンというよりも、若いのに老成したキオの説教を聞かされる、そんな話になってきた。

評点
★★ 中身のない戦闘シーンを回想シーンでごまかす作戦とみた。


その他のZレビュー
「機動戦士Zガンダム回顧録」 Z第41話レビュー
「パラレルユニヴァース」 Z第41話レビュー


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